口腔ケアアンバサダー(社団法人口腔ケア学会認定)の上林です。
口臭が気になる方にとって、膿栓(臭い玉)は大きな悩みです。
この記事では、膿栓の原因や症状、自宅で簡単に行える膿栓の取り方、予防方法、そして慢性的な膿栓に悩む方への対処法まで、口臭解消のためのステップを詳しく解説していきます。
膿栓とは、扁桃腺のくぼみに溜まった細菌や細胞の死骸、食べ物のかすなどが固まったものです。これが口臭の原因となり、不快感や喉の違和感を引き起こします。
膿栓が溜まると、細菌が繁殖し、悪臭を発生させる物質が生成されます。これが口臭の主な原因となります。
膿栓ができるのは、扁桃腺の構造と機能にあります。扁桃腺は、口と鼻の奥に位置し、細菌やウイルスから体を守る役割があります。扁桃腺にはくぼみがあり、ここに膿栓が溜まりやすくなっています。
膿栓ができる原因は、扁桃腺のくぼみに細菌が繁殖し、細胞の死骸や食べ物のかすなどが混ざって固まるからです。
膿栓ができると、口臭や喉の違和感、嚥下時の痛みなどの症状が現れます。
膿栓が体に及ぼす影響は、次のようなことです。膿栓を放置すると、口臭が悪化したり、扁桃炎や扁桃腺炎などの感染症を引き起こす可能性があります。
また、膿栓が大きくなると、嚥下困難や呼吸困難を引き起こすこともあります。
扁桃腺は口の奥、両側の喉の部分にあります。鏡を使って口を開け、喉の奥を観察することで膿栓を見つけることができます。
膿栓は、白や黄色、灰色などの色をしており、大きさは数ミリから1センチほどです。また、形状は丸いか、緩やかなカーブを描いています。
綿棒を使って膿栓を取り除く方法は簡単ですが、粘膜を傷つけたりばい菌に感染し炎症を起こすリスクがあります。
シャワーの水流で喉を洗浄することで、膿栓を取り除くことができます。水圧を低めに設定し、喉に当てて洗浄します。
シャワー洗浄を毎日続けると喉が清潔になり、膿栓を予防できます。ただし、嘔吐反射の強い方の場合は不向きです。
参考記事:膿栓の取り方
膿栓を取り除く際は、無理に力を入れないように注意しましょう。喉を傷つけることがあるため、優しく取り除くことが重要です。
大抵の膿栓は、飲み込んでしまうことが多いので、それまで待ってみたり、うがいを小まめにすることをおすすめします。
口臭が気になるとか、喉の違和感を我慢できない場合は、次のようにしてください。
①まずは「うがい」をしっかり行なってみてください。
②うがいで取れなければ、病院で除去してもらう。
口の中を清潔に保つことで、バイ菌の繁殖を防ぎます。歯磨きやうがいをこまめに行いましょう。
唾液は、口の中を清潔に保つ働きがあります。唾液量を増やすことで、バイ菌の繁殖を抑えることができます。
水分を十分に摂取し、舌を動かすことで唾液の分泌を促すことができます。また、無糖のガムを噛むことも効果的です。
口臭対策には、歯磨きや舌ケアが欠かせません。歯磨きは1日3回、食事の後に行いましょう。舌ケアも同様に、舌ブラシなどを使って舌の汚れを落とすことが重要です。
膿栓がよく出たり、口臭がひどい、喉に痛みがある場合は、次のような対処法もあるので、耳鼻咽喉科にご相談されてはいかがでしょう。
慢性的な膿栓に悩む場合は、耳鼻科でレーザーによる扁桃腺凝固術を受けることができます。これにより、扁桃腺のくぼみがなくなり、膿栓ができにくくなります。
膿栓が繰り返しできる場合や、扁桃腺の炎症が慢性化している場合は、扁桃腺摘出手術を検討することがあります。
手術により、膿栓の再発を防ぐことができますが、リスクや費用を考慮する必要があります。
膿栓だけではなく、他の口臭原因もチェックしましょう。歯周病やドライマウス、胃腸の不調など、様々な原因が口臭を引き起こすことがあります。適切な対策を行うことで、口臭を改善することができます。
膿栓は、口臭や不快感を引き起こす原因となります。
膿栓の予防や適切な取り方、さらには慢性的な状態に対処する方法を理解し、実践することで、口臭を解消し、自信を持って人と接することができるようになります。
繰り返しになりますが、膿栓の予防対策の基本はブラッシングケアと喉うがいです。アルカリイオン水のうがいで、膿栓と口臭を予防しましょう。